24K+の話

9月の私は、週一以上のペースで鶴橋に足を運んでいた。24K+(当時は24K)のライブを観るためだ。こんなことになるとは思ってもみなかった。自分が1番驚いている。

 

なんとなく好きだな〜というふわふわした気持ちが好きだな....!?に膨らんでいくこの感覚はかなり久しぶりで楽しい。初めてライブに行った日の日記と、ここが良いよね!という覚書を残しておこうと思う。

 

今から話をするグループ

24K+(투포케이플러스/トゥーフォーケープラス)

f:id:amefuriskipsan:20231117001816j:image韓国で活動する5人組グループ。2023年2月〜放送されたPEAK TIME(ピークタイム)に出演。

今月グループ名を24Kから24K+に変更し、来週21日にカムバックする(追加加入のユウマさんタケルさんはデビュー)

写真左からイムチャン、タケル、シウ、キヨン、ユウマ

 

日記なので例の如く前段が長いです!すみません!

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9月3日、日曜日。

その週は仕事で心身共に疲れ果てており、宝のような週末をただ横になって過ごしていた。こういう時、重力が余計にかかっているような感覚になる。

1日半ほどを溶かしたところで、やっと回復してきた。14時ごろだっただろうか。明日は月曜で、自由に使える時間は限られている。どうにか週末らしいことができないかと考えていた時、相互の方が「大阪にいる人は24K観に行ってみて〜」とツイートしていたことをふと思い出した。

ピークタイムはある程度観ていたため彼らの顔と名前は一致しているものの、その他で知っているものといえば放送でのステージ動画と" STEP BY STEP"だけ。どうしたものかとTwitterを確認したところ、初回は無料だという。それならと、ひとまず会場まで行ってみることにした。入れなければ大阪で買い物して帰れば良い。軽く身支度をして駅に向かった。

 

最寄りの鶴橋駅から会場までは、徒歩で約15分。程なくして、FC LIVE OSAKAと書かれた看板が付いたZeppのミニチュアみたいな立方体の建物の前に到着した。開演直前に着いたからか、扉は閉め切られている。非常に入りづらい。数秒逡巡した後、扉を開ける。初回なんですけど....と声をかけ、Twitterアカウントをフォローしてから名前を書く。勝手が分からずここでもたつき、2曲目が始まるタイミングで会場内に入ることになった。

 

スタッフさんに扉を開けてもらい、足を踏み入れたところで少し怯む。客席には最前1列+2.3列目にちらほら人影が見えるくらいだった。目視で約20人。よそ者が勢いだけで入って良かったのだろうか.....と不安になる。

後方席でひっそり観る予定だったが、かえって目立ってしまうので4列目あたりの席に腰掛けた。

追記:毎回このような客入りだったわけではないです 数回行くとこの日がかなり珍しかったことが分かりました

 

 

24Kの5人がひとりずつ自己紹介をする。私の中では"PEAK TIME"という番組の中にいる印象が強く、実在するんだ.....と思った。

 

ここでメンバーそれぞれの印象をまとめておく。

キヨンさん:Bang!での恍惚とした表情が好きなのでそのイメージが強かったのだが、真面目でお茶目な人だな〜という印象が加わった。Twitterで流れてくるレポを見る限り、ファンのことをしっかり見ているんだなと思う。

 

シウくん:ラップが本当にお上手で.....身のこなしも軽く観ていて爽快。MC中や特典会での動きやリアクションが大きくてアニメキャラのようなかわいさがある。ファンやメンバーもシウくんと話していると安心するだろうなと思った。

 

イムチャンさん:スン....としているタイプの面白さがあるのが良い。良い曲を作り、伸びる声で歌い、GGのダンスカバーもさらっと完璧に踊る。イムチャン"さん"....と呼びたくなる。メンバーとの性格の違いすら楽しんでいるようで、こちらまで嬉しくなる。

 

ユウマくん:パフォーマンスは明快かつチャーミングで余裕があるのに、喋りになると全力!一生懸命!になるのがかわいい。全小動物のかわいい特徴をなるだけ集めてできた存在、という感じ。個人的に声が好きなのでアルバムが楽しみ。

 

タケルくん:頼もしくてかわいい.....最年少だなと感じる部分が時折伺えるのも良いなと思う。ヒョンラインが話す韓国語をきれいに意訳してくれる。あと落ち着いているのにウケはしっかり取りにいってて関西人だ....となった。

 

60分という限られた時間の中で、24Kの過去曲、ピークタイムでのステージ、今回の公演用に準備したカバー曲を披露していく。

実のところここで初めて聞いた曲もいくつかあったのだが、どれも彼らの持つ雰囲気に合ううえにこちらも楽しめる。初めは選曲の妙.....と思っていたが、しばらくしてそれだけではないことが分かった。彼らのパフォーマンスには観る人を惹きつける力があり、そして何よりも本人たちが楽しそうにその時間を過ごしている。幸福感がその場で作られては客席に届く。

 

コーナーに入ってもその感覚は続いた。「みんなでキーワードからポーズを連想して揃える」というユウマさん企画のゲームをしている時も5人は楽しそうで、それでいて内輪ノリにはならずに空気は会場全体に開けている。メンバーそれぞれが出力する面白さが異なっているからか、終始じわじわと笑いが込み上げていた。

 

 

この日の撮影可能曲はSTEP BY STEPとRoller Coasterの2曲。

Roller Coasterはイムチャンさんが作詞作曲した曲で、しっかりと聴いたのはこの時が初めてだった。本編で披露していた24Kの曲は現体制になる前にリリースされたものなので、Roller Coasterは今の24Kにとって2つ目の曲となる。(初めての曲は STEP BY STEP)爽やかで少し切ない音にコミカルかつキュートな振付が加わっており、メンバーが作ったという贔屓目を差し引いても好きな曲だ。

STEP BY STEPはピークタイムからよく聴いていたので、直接観ることができて嬉しかった。かわいいのはもちろんのこと、最終回での記憶よりも随分とかっこよくなっていてどぎまぎした。番組や東京公演を通して何か掴んだものがあったのだろうか。それに加えて「かわいい」を全うせんとするアイドルはもの凄くかっこいい、というのもあるのだろう。

 

あっという間に公演は終了。これを無料で見てしまって申し訳ないな....というオタク特有の罪悪感から、チェキを1枚撮ってもらうことにした。自分が写らなくても良いのは非常に助かる。

開演前は特に推しが決まっていない状態だったのだが、終演後にはユウマさんだな....となっていた。当日の様子はサークルでツイートしていたので、コピペしたものを貼り付けておく。

 

ユウマさん後ろの席にいる私にまで目線を寄越してくれるのでヒェ…..となってたんですが、チェキを撮ってくれた後「後ろの方にいらっしゃいましたよね?何回か目線送ったんですけど気づいてくれました?」とキラキラの笑顔で言われヒェ〜〜〜〜(すごい・こわい・かわいい)となった

ユウマさんがポーズを取っている間かわいい....と思っていたのでチェキを手渡された瞬間反射でかわいい〜!と言いそうになったが、視界に入ったそれは真っ白だったので驚いた。出来上がったチェキしか見たことがなかったので新鮮だった。

 

チェキをもらい、そのまま会場を出る。さっき目の前にいたユウマさんがチェキにじんわりと浮かび上がる。妙に嬉しくなって、チェキをパタパタしながら駅まで歩いた。

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そこからは冒頭に書いた通り、仕事終わりや土日の予定の合間を縫って公演を観に行くようになっていた。

公演ごとにコーナーやセトリは少しずつ変えているようで、今日はこのカバーやってくれるんだ、この衣装初めて見たかもと毎日新たな発見があった。

24Kのコンサートに行くと、撮影した動画を観ると、チェキやトレカを見ると、不思議と軽やかな気持ちになる。疲れや苛立ちや悲しみなど、視野を狭め暗くさせるものが立ち消えたかのように視界がクリアになる。もしかすると、これって最高にアイドルなのではないだろうか。

 

 

公演中の彼らからは、ここから新しい24Kを作ろうとしているのだなという印象を受けた。なりたい/見せたい姿を現実にすべく、曲やステージを作りだす。その過程を今私は目の当たりにしているのかもしれない。

今回のカムバック(デビュー)で、その試行錯誤が一つの形になる。それもイムチャンさんが作ったRoller Coasterで。

 

明日明後日は東京でショーケースがある。来週からは韓国での活動も始まるだろう。

24K改め24K+になったこれからの彼らを見ていられることが、何よりも喜ばしい。いつも届けてくれる幸福を、彼らも受け取れていることを願っている。